なにかと忙しい現代生活。日々めまぐるしく過ぎていく毎日の中で、ついつい怒りっぽくなってはいませんか?
職場で思うように仕事が進まずに、イライラして、周りの雰囲気を悪くしてしまった・・・
パートや家事での疲れから、子供にきつく当たってしまった・・・
つい怒ってしまって、後で後悔する・・このような経験をしたことがある方は多いかと思います。
感情に任せて怒るのは「百害あって一利なし」です。今後の人間関係にも影響するでしょう。
そこで今回は「アンガーマネジメント」について、一緒に勉強しましょう。
今回、この記事を書くにあたって
・安藤俊介さん著『「怒り」を生かす 実践アンガーマネジメント』
という本を読み勉強させていただきました。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは「怒りの管理方法」のことです。「怒る」ことは決して悪いことではありません。むしろ心理学では、「怒りは自分を守る感情」としています。
その「怒りの感情」を俯瞰し把握することで上手く自分をコントロールすることを目的としたものです。
近年では、様々な企業がアンガーマネジメントの研修を取り入れています。
海外の例では、テニスのロジャー・フェデラー選手がアンガーマネジメントを取り入れ、世界ランク1位を取ったり、アメリカでは、軽犯罪者が裁判所から「アンガーマネジメント受講命令」が下る判決がなされたりするそうです。
アンガーマネジメントを身につけるメリット
上記した通り、感情に任せて怒るのは「百害あって一利なし」です。アンガーマネジメントを身につけることができれば、無駄に怒ることが減り、怒りを感じてもうまくコントロールしてストレスを減らすことができます。
職場や家庭で穏やかに過ごすことにより、周りの人からも信頼されやすくなり、今よりさらに人間関係を構築しやすくなるはずです。
怒りの種類は4つある
アンガーマネジメントにおいて、「怒り」は4種類あるとされています。
持続性のある怒り | 過去をひきずったり、思い出したりいて怒る |
強度が高い怒り | 一度怒ると激しく怒鳴る。怒りの表現が激しい |
頻度が高い怒り | ちょっとしたことに敏感に反応して、頻繁に怒る |
攻撃性のある怒り | 物にあたったり、人を肉体的・精神的に攻撃する |
上記の通り4種類の「怒り」があり、自分はどんな場面で「怒り」を感じるのかを把握することができれば対処しやすくなるはずです。
怒りを感じたらどうするか
ささいなことで、いちいち怒っていては身が持ちませんよね。
では、実際に「怒り」を感じた時、どのように対処したらよいのでしょうか。
6秒間我慢する・・・人は怒りを感じたら「反射的」に悪影響のある行動をとってしまいがちです。俗にいう「カッとした」というやつです。これを防ぐために6秒間我慢してみてください。多くの人は6秒あれば理性的になれます。この行動ひとつで、むやみに怒ることを回避することができるかもしれません。
気持ちをそらす・・・「時間通りに電車が来ない」「レジで前の人が遅い」「待ち人が時間通りに現れない」など、「待つ」という行為にイライラしてしまう人は、別の何かをすることで、気をそらすことをオススメします。たとえば本を読む、スマホを見る、どこかお店に入って時間をつぶす・・などです。イライラする状況からうまく脱出して怒りを分散しましょう。
そもそも近づかない・・・皆さんは身近な人が怒っていたりイライラしていたりしたら、なんだか自分も気分が悪くなったりイライラしたりした経験はありませんか。「怒り」の感情は他者に伝染しやすいという性質を持っています。他者のイライラに巻き込まれるのは損ですし時間のムダです。イライラが充満している空間にはそもそも近づかないようにするのが賢明です。
このように、日々の行動を少し意識するだけでも、かなり「怒り」を受け流すことができます。
それでも抑えきれない「怒り」はどうするか
意識してイライラしないよう心掛けたけど、我慢できないこともあるよ・・・。
意識的にイライラしないよう心掛けていても、抑えきれない「怒り」といものは当然あるはずです。
そんなときは、思い切って「怒り」をオモテに出してみましょう。イライラしないように心がけるのも大切ですが、自分が何に対して、どのように怒りを感じているのか把握して表現するのも、アンガーマネジメントの一部です。
「怒り」をうまく表現する
「怒り」をうまく表現するとは、すなわち、「上手な怒り方」ということです。
「原因」を追究するより「解決策」を提示する・・・人に怒るときは、つい「なぜ○○になったんだ」「どうして○○してくれないの」など、できなかった事・してくれない事を責めるように言ってしまいがちです。「なぜ時間に遅れたんだ!」「どうして家庭のことを気にしてくれないの?」といった具合です。ですがこれだと、相手は「責められた不満」ばかりが募って前向きな気持ちになれません。
そこで、少し言い方を工夫してみましょう。
「時間に遅れてしまったものは仕方ない。次からは遅れないよう気を付けて。もし遅れそうならその時点で連絡をしてほしい」「私たちは家族なのだから、もっと一緒に家庭のことを考えましょう」
どうでしょう。このように「○○してほしい」と要望のように言えば、相手も納得して「じゃあそうしよう」と思えるのです。
怒りに一貫性をもたせる・・・怒るときに気をつけたいのは、人によって態度を変えたり、その時の気分で怒ったり怒らなかったりすることです。
同じミスでも、Aさんには怒ってBさんには怒らない。あるいは、その時の自分の気分で怒ったり怒らなかったりすると「公平性」を欠いている状態になってしまいまい、周りが不満を募らせる要因になります。信頼関係も崩れてしまうでしょう。
「自分の中で譲れない事柄」を作っておき、その事柄に触れた相手が誰であろうと、どんな気分であろうときちんと怒りを表すことで「怒りに一貫性」をもたせることが重要です。
冷静に伝える・・・上記のことを実践するにあたり、あくまで「冷静」に伝えるのが重要です。感情に任せて怒鳴り散らして言ってしまえば、相手が委縮してしまい、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。
まとめ
最初は、怒りをそらす練習をする練習から始めると良いでしょう。慣れてくるにつれて「なぜ以前はこんなことでイライラしてたんだろう」と思えてくるはずです。
そして、それでも我慢できない怒りに遭遇したときは、感情に任せて怒りをまき散らすのではなく、「怒り方」を工夫して相手に伝えてみましょう。
最後に
今回は、「アンガーマネジメント」について書いてみました。私もまだまだ勉強中ですので、まとめきれてない部分が多いと思いますが、少しでも「アンガーマネジメント」に興味を持っていただけたら幸いです。
「怒り」を正しく勉強して、無駄なストレスを少しでも減らし、快適ライフを楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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